まほろ駅前多田便利軒(三浦しをん)
たまたま週刊文春を見ていて、掲載されていた連載小説を何気なく読んでみて、文章が好みだったので、そのシリーズの第1弾である本書を読む。
小路幸也「東京バンドワゴン」シリーズや柴田よしき「園長探偵花咲慎一郎」シリーズが好きな人は、気に入ると思う。
「県庁おもてなし課」(有川浩)
有川浩は奇想天外な設定なのにいつの間にか引き込まれるパターン(図書館シリーズや「海の底」・「空の中」・「塩の街」の3部作など)か、日常のさりげない風景をあたたかい気持ちで読ませるパターン(「阪急電車」や「三匹のおっさん」)に、読んでいてはまるのだが、今回は少し物足りない。
現実(高知県おもてなし課は実在する)が、物語の飛躍の足かせになったのかなあ。
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