夜行フェリー乗船記録73  十島村「フェリーとしま2」(鹿児島港ー名瀬港 2023年11月)

トカラ列島を結ぶ「フェリーとしま2」。
週1〜2便の運航で、しかも天候によっては運休する上、島行きの飛行機も飛んでおらず非常に乗船しづらい夜行フェリー。
年2回、全7島観光出来る特別フェリーが運行され、申し込んだが、応募者多数で落選。
来年も全7島観光特別フェリーに申し込みするとして、フェリーだけでも乗って海と島を眺めたくなり、鹿児島旅行を計画した。
この航路の情報はネットや雑誌でも少ないので、今回は写真多めの掲載。
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港にきらびやかな船を見かけたが、鹿児島寄港のクルーズ船。
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夜間で船名が読み取れず、これかなあと思った船だが、
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下船が続く三島村の「フェリーみしま」。
昼行のみの運航で夜行フェリーの運航はない。
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こちらが十島村「フェリーとしま2」。
こちらは上下とも夜行フェリー。
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こじんまりとした待合室。
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「フェリーとしま2」の奥に光を落とした大型フェリーが止まっているなと近づくと折田汽船「フェリー屋久島2」。
短距離フェリーで、かつ飛行機も高速船もある中でえらく豪華なフェリーにみられオーバースペックに感じられる。
まあ折田汽船は1回倒産しているようだし、いろいろ事情があるのかと思うが。
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待合室内部。
必要最小限。
食堂も売店の飲食系自販機もない。
航路のパンフレットがないのは残念。
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吐噶喇(トカラ)列島の7つの有人島を寄港し、奄美大島まで16時間の船旅となる。
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長旅の為2等寝台を予約。
ただ予約メール見せたけど、あまり見ていないようだったので、繁忙期以外は満席になることはないと思われる。
村役場の会計者の印が押されているのが物珍しい。(村営フェリー)
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2等桟敷席の場合はこの青い切符に記載の値段。2等寝台は緑色の切符の4000円がプラスとなる。
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御船印と御船印キーホルダーを購入。
御船印キーホルダーは初だが、集めたくなるようなアイテムだなあ。
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23:00出航だが、22:30で乗船が打ち切られる?しかも予約メールには21:00過ぎると予約は取り消されるとの記載があり、なかなか厳しい条件(実際にそんな厳しい運用はしていないと思うが)
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船腹から乗船。
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コンテナも積み込み。
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てっきり全寄港地の島の名前が記載されているかと思ったが、あっさりした行先案内板。
(フェリーの場合、行先案内板を何と呼ぶんだろう。鉄道だとサボで通じるのだが)
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フェリーとしま2の船内案内図。
お客さんスペースは2層に集約されている。
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2等寝台。
4つのベッドで8人部屋。
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毛布と枕とシーツ。
あと船内用スリッパあり。
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ベットには電灯と電源と小物置き場あり。
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多目的室はベットがならぶ不思議な造り。高齢の方や病気の方優先で使われるのかなあ?
ベットの外に窓があって見晴らしは良さそう。
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2等(桟敷席)は整然と区画が仕切られている。
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絨毯の絵柄がかわいらしい。
毛布・まくら・荷物置き場があり、頭部に仕切り板もある。
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電源もなぜか2等寝台より多い2つ設置されている。
よっぽどの繁忙期でなければ2等桟敷席でも十分な施設と思われる。
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離島航路らしく診療所がある。
年1回健康診断で各島を特別ダイヤで運航するらしい。
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レストラン。
桟敷とテーブルがある。
桟敷のほうは端にマットが積まれてい居たので、時と場合によっては客室になったりするのかもしれない。
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レストランテーブル部分。
4人分をかなりはっきり区切る机が珍しい。
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レストランの営業時間。
かなり頑張って広く営業していると感じられる。
ただし、実際には寄港時など係員が不在の時もある。
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売店兼レストランカウンター。
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情報少なめなので、2023年11月時点の販売品の写真を複数掲載する。
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レストランメニュー。
調理スペースはなさそうで、基本的には冷凍食品を温めたものになるが、おつまみになるものもあり、1泊2日の航海ではありがたい品揃え。
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自販機の食品はパンとカップラーメン
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アルコールはビール以外に焼酎のカップがあるのが、いかにも鹿児島航路らしい。
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折角なので鶏のから揚げをレストランで注文し、缶ビールと焼酎のワンカップを自販機で購入して晩酌とする。
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このアイスの自販機は、売店が少ない島のこどもたちが、フェリーの寄港時に船内まで買いに来て人気があるとなにかで読んだ。
そういえば島の寄港時に、もうすぐ出港になるので船内にいる乗客以外の人は下船を的なアナウンスがあったような気がする。
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レストラン以外のパブリックスペースはこの空間ぐらい。
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反対側にもあるが、こちらは漫画の本棚はなく、テレビが置いてある。
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船内に掲示の時刻表。
鹿児島発の下り便は、夜間航行の後、5時から11時台まで大体1時間ごとに島に寄港する。
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最初の寄港地の口之島は、夜明け前。
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それぞれの港がポケモンGOのポケストップになっているので、ギフトを獲得したり、ジムにポケモンを配置したりした。
ちなみに小宝港のジムに配置したポケモンは2匹しかいないのに、なかなかポケモンGOやっている人が地元の方もフェリー乗船客にもいないのか、21日間帰ってこなかった
(以上はポケモンGOやっている人以外には意味不明の文章だろうなあ)
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夜明けを迎えることなく、口之島港を離岸。

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次の中之島で夜が明けてきた。

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いずれも火山島なので、人が住んでいる風景が港からはうかがえない。

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シャワー室を利用。
100円で5分利用できる。
シャンプー類も備え付けはないので、持参が必要。

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シンプルなシャワー室が男性用で1つある。
女性用も別に1つあるみたい。

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100円で5分使える。
写真の数字は20なのは20分ではなく、シャワー浴びたあと撮影した20秒の表示。
小さなシャンプーは備え付けというより前の人が置いていったもののよう。
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諏訪之島が近づいてくる。
島に近づくと携帯がつながりだし、島を離れると携帯がつながらなくなる。
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レストランで、焼きおにぎりとホットコーヒーで朝ごはん
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実際の運航は十島村から中川運輸という会社が受託しているみたい。
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諏訪之島着岸。
「頑張って港を作りました」といった風情で、やはり港から人々の暮らす家は見えない。
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船内のテレビで運航図を表示できる。
諏訪之島を離れ、平島に向かっているところ。
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岩礁も険しい風景が続く。

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平島到着。
港には基本的に島名と名物が描かれているのだが、どれも色あせてしまっていた。

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悪石島到着。
港にも描かれた「ボゼ」と呼ばれる神様とお祭りのため7島の中で一番知名度が高い。

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海の色が南に行くにつれて鮮やかになってくる。

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小宝島。
海がきれいー!
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小宝島から鹿児島行きではなく奄美行きなのだが、意外と乗船客がいる。

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あまりにきれいで、ずっと海を眺め、必要以上に写真を撮ってしまう。

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最後の寄港地宝島。

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ここも海が文句なくきれい、きれいすぎ。
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今までの島で一番派手な絵が描かれていた。
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島についた荷物を運ぶ人たち。

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お昼ごはんにレストランでカレーライスを注文。
足りなそうだったので自販機でカップラーメンも購入。
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フェリーから眺めるだけでも良かったので、売店で絵葉書を購入。

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今度は途中で下船して観光したいが、どっかの島で降りると、翌日まで船はなく、一つの島しか観光できず、しかも一つの島は丸1日観光できるほどの広さではないのでなかなか難しい。
来年も7島観光特別フェリーに応募してぜひ当選したい。
十島友好島民にでも今のうちからなっておくかなあ(当選確率が少し上がるらしい)

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16時間の船旅を終えて、奄美大島名瀬港に到着。
満足度の高いフェリー旅だった。

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なお、「フェリーとしま2」は名瀬では、鹿児t島沖縄航路や奄美海運航路が停泊する(通常の)名瀬港とはまったく別の場所に停泊する。市街地中心部からも遠い。
このあと乗り継ぐ奄美航路の名瀬港まで、30分程度歩く必要があった。

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奄美航路の名瀬港からみる「フェリーとしま2」。


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