2012/09 気仙沼大島航路(大島汽船)「ドリーム大島」「フェリー亀山」

航路ID 航路名 離島便 寄港地 運航会社名 距離 航路区分 昼夜区分 就航船名
3203 気仙沼大島航路
大島汽船 5.10 短距離 昼行 フェリー大島/フェリー亀山
3203 気仙沼大島航路【震災後】
大島汽船 7.15 短距離 昼行 【気仙沼エースポート~大島浦の浜】ドリーム大島/フェリー亀山

9月の3連休に、東北の(気仙沼)大島に家族で泊まりに行った。

東北新幹線を一ノ関駅で降りて、気仙沼駅まで、JR大船渡線で向かう。
(「気仙沼線不通」という記事をよく目にするせいか、気仙沼まで鉄道でいけないとなんとなく思っていたが、新幹線に接続して、気仙沼まで行く大船渡線は、気仙沼までは普通に営業している。気仙沼線は、沿岸部を走るほうの路線)
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気仙沼駅を降りてタクシーにのり「大島行きのフェリー乗り場へ」と告げる。
たしか1000円しないぐらいで港に着く。
港には「おおしま」とかか小ぶりのフェリーと、水中に沈んだ桟橋が見えた。
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「暫定」とかかれた時刻表
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切符売場には、陸に上がってしまった「フェリー亀山」なる写真が。
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そのうち「ドリーム大島」というフェリーが入ってくる。
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2階が客席だが、出来たばっかりの船のようにキレイ。
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途中ですれ違うフェリーを良く見ると、陸に上がった写真があった「フェリー亀山」の文字が…?

どうも良く分からない。「フェリー亀山」はあの状態から復活したのか?港に停まっていたフェリー「おおしま」は被災して使えない前の船なのか?「ドリーム大島」は新造船?
いろいろスマートフォンなどで調べてみた。

①震災前
大島汽船株式会社がカーフェリー2 隻運航
・フェリー亀山(306トン 定員250人)
・フェリー大島(198トン、定員250人)
5.1kmを約20 分の航程で11 往復

他に大島汽船は旅客船4 隻、交通船1隻を運航
7.15kmを約25 分の航程で16 往復

キロ数が違うのは、気仙沼側の港が、旅客船は気仙沼駅寄りのエースポートであるのにあるのに対し、フェリーは南気仙沼駅寄りの港から出るためらしい。

②震災時
フェリー2隻は津波で流され、うち1隻(フェリー大島)は火事により廃船
客船4隻のうち3隻が修理が必要な被害を受けた。
(3隻行方不明(沈没?)残り4隻もすべて陸に打ち上げられたとの記事もあり)

③震災後
2011年4月、「ドリームのうみ」(397トン、定員300人)が、広島県江田島市から無償貸与される。
「ドリームのうみ」は江田島市所有のフェリーで、高速船のみの運行となり余剰となって売却予定だったフェリーを貸し出した。
気仙沼側のフェリー乗り場も被害があったため、旅客船乗り場のエースポートからフェリーも発着することになる。
「ドリームのうみ」は2011年秋までの貸与予定がさらに期間延長し、結局2012年3月まで運航。
その後江田島市に返却になり、売却ではなく、地元の江田島汽船に貸し出されれ、運航している。

2011年8月に「フェリー亀山」(津波で島の岸壁から約200メートルの内陸まで流された)が、サルベージ船のクレーンでつり上げる作業を開始。約6時間後に海に着水した。復活。

「ドリームのうみ」は、当初は2011年秋に返却予定。代わりの船を探していたところ、愛媛県新居浜市が所有するフェリー「おおしま」(115トン、定員200人)が、無償譲渡される。
「おおしま」は新居浜市で、同名の離島・大島との間で運航されていて、新船と交代に引退予定の船。
たまたま「被害を受けた船と同じ名前」だった。
(この船が、気仙沼に係留されていた「おおしま」。被災船では、なかったんだ…)
でも、「ドリームのうみ」の貸与期間が延長され、「フェリー亀山」も復活したので、「おおしま」が運航されたのか、いまいちここのところは不明。

「ドリームのうみ」が返還されたことし2012年3月以降は、フェリー亀山と旅客船「海来(みらい)」(160トン、定員300人)が主に運航。
しかし、「海来」が2012年6月にエンジン故障し、小型のフェリー「おおしま」と旅客船「はやぶさ」(19トン、同90人)が代役を務める。

このため、大島汽船は当初は7月下旬の予定だった「ドリーム大島」(199トン、定員194人)の就航を早め、7月14日から運航。なお、「ドリーム大島」はお世話になった「ドリームのうみ」の名前にもちなんで名づけられたらしい。

以上でようやく流れが分かった。


で、就航したばかりの「ドリーム大島」で大島へ向かった。
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エースポートの駐車場は本来有料だが、無料開放(というか、だれも管理していない状況)
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ドリーム大島にかかれた寄せ書き
船が動き出すとともに、船の両側をカモメの群れが追いかけてくる。
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お客さんがカッパえびせんなどのスナック菓子をカモメにあげているためで、この航路の毎度の名物らしい。
それを見た子供達の眼はすでにらんらん!
わかりました。帰りにやりましょう(^^)
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大島の港にはバラックのお店と大島汽船の待合所があるのみ。
翌日宿の人から聞いたところによると、島の反対側からこの港まで津波がかけ抜けて行ってしまったとのこと。
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故障中の旅客船「海来」とフェリー終了後に運行している小型船「はやぶさ」が泊まっていた。
(写真は「海来」)
港まで宿の車がきてくれていたのでこの日はそのまま宿に向かう。

翌日、大島の亀山に行った後に、気仙沼に渡る。
大島で2連泊の予定なので、結局2往復。大島→気仙沼は昨日と同じ「ドリーム大島」
しかもスナック菓子も買うのを忘れてしまった。


気仙沼滞在後、カッパえびせんを姉弟喧嘩しないように2袋買い、気仙沼エースポートで待っていると今度は「フェリー亀山」が来た
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真ん中は、そのまま車が通り抜けられる構造で、1Fの両端に、細長い客室がある。
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2Fにも少しだけ客室があった。
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子供たちは客室には見向きもせず、デッキに。
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撒き餌開始!
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かもめが来すぎで、ちょっと怖い。

結局最終日の大島→気仙沼でも、かっぱえびせんが、まかれることになりました。

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