鉄道物の読書2点
「キシャツー」小路幸也
「東京バンドワゴンシリーズ」を好んで読んでいる小路幸也の新刊。
”汽車通学”の学生たちの出会いや別れみたいなのを想像していたが、
読んでみると、あまり「汽車通学」の要素は少なく、ストーリーも割りと淡白だった。
ちなみに鉄道のイメージとしては、気動車が海岸線沿いに走るというので、
留萌本線の留萌~増毛あたりが目に浮かんだが、作者のイメージはどの路線?
ちなみに北海道の鉄道写真家の「汽車通学」をテーマにした写真集がでているので、
こちらでイメージ補完するといいかも。
「夢より短い旅の果て」柴田よしき
「RIKO(村上緑子)シリーズ」が有名らしいがそちらは読んだことがなく、
「花咲慎一郎シリーズ」を好んで読んだ柴田よしきの新刊。
大学の鉄道サークルを舞台にした話。
2巻でる予定だったためか、肝心の謎解きがされていないし、中にでてくるその他のミステリーも軽い。
ただし、鉄道もの(特に女性作家)を読むと、どうしても間違い(や間違いとは言わないまでも記述の不正確さ)が気になってしまうが、この本は2~3点ぐらいしか気になるところが無かった。
作者は仙台まで電車で行って、どこも観光せず帰ってくるような「鉄子」らしい。そのせいか。
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