北陸地方の路面電車が、2014年3月から2016年3月にかけて、駅前に乗り入れるために少しだけ(100m~200m)延長された。そのため、鉄道・軌道・鋼索鉄道を完乗していたのが2014年3月以降未達成状態になった。その間に開業した北海道新幹線や可部線延長(復活)線は乗りにいったが、たった100mのために北陸まで出向くのも…と放置していたが、関西の実家へ帰る時に、行きは北陸、帰りは東海道の一筆書き乗車券を使って、乗り潰しをすることにした。
まずは北陸新幹線を富山で下車。
富山駅から一旦城端線に乗って福野駅まで向かう。「べるもんた」なる観光列車の指定席を前日に確認すると空席があったので、寄り道することにしていた。
富山・石川で初めての鉄道だそうだ。
駅名標も歴史がありそう。
1両だけの「ベル・モンターニュ・エ・メール(べるもんた)」は「トワイライトエキスプレス」や近鉄の「かぎろひ」に似たダークグリーンのかっこいい塗装。
車内でお寿司を職人が握ってくれるというのも一つの売りだが、注文した人がほとんどいないようで手持ち無沙汰。
乗り込んでいる観光案内の人が、色々沿線を案内してくれる。
貨物線が遠方に見える工場まで続いているが、数年前に廃線になったそう。
新高岡駅は、城端線側の改札はなんと無人。あまり新幹線からの乗り換え客はいないのかなあ。
高岡駅で城端線を下車して、路面電車の万葉線の高岡駅へ。以前はJRの駅舎と少し離れていたが、駅内に乗り入れを果たした。
立川志の輔(沿線の富山県射水市出身)の声が車内アナウンスしてくれる。
ドラえもんトラムも走る(作者である藤子・F・不二雄が高岡市出身)
どこまで乗ろうか特に決めていなかったが、高岡大仏の最寄りのアナウンスに引かれ、坂下町(高岡大仏口)で下車
日本三大大仏の一つだそう。
入場料はないので、お賽銭を出す。
高岡駅の地下で昼食を取る。
12時過ぎでお客さんが一人もいなかったので入りづらかったが、自分が入った後、何組も入ってきた。
高岡駅から列車で丸岡駅を目指す。
現存12天守のひとつで未訪問の丸岡城に行ってみたかった。
福井駅からは30分に1本のバスがあるらしいが、城名と同じ丸岡駅からのバスは2時間に1本しかない。うまいことその2時間に1本のバスに乗れた。
昔は鉄道が通っていたが、廃止された。
元鉄道駅跡地にある丸岡バスターミナルで下車。
鉄道駅っぽい建物だが、廃線後にしばらくは鉄道駅舎がバスターミナルとして使われていたらしいが、立て直した模様。
帰りのバスは約30分後。丸岡城まで徒歩10分程度あるらしく、往復20分。天守閣見学が10分しか出来ない。無理なら福井駅行きのバスにしようと思ったが、丸岡–福井の乗車券分がもったいないので、とりあえず早足で丸岡城を目指す。
こじんまりとしたお城で、しかも展示物もそんなにないので、10分程度で見学終了し、バスターミナルに戻る。
バスターミナルとして建替えているとはいえ、昔の鉄道駅っぽい雰囲気だなあ。
丸岡駅に到着するが、福井駅方面の列車への接続が余りよくなく、48分の待ち時間。廃線になった丸岡線が北陸本線をまたぐ橋脚跡が残っているというので、時間つぶしに歩いてみる。10分程度でお目当ての場所に到着。立派に(?)橋脚跡が残っていた。
福井駅まで移動して、えちぜん鉄道福井駅に。ここも今回の旅の目的地の一つ。
福井駅新幹線乗り入れ工事の一環で、一時的に私鉄のえちぜん鉄道が、新幹線駅に6/23まで乗り入れている。6/24からはその隣に建設中のえちぜん鉄道の高架駅が完成して、そちらに切り替わるので、新幹線の駅(予定地)に私鉄で乗り入れるというレアな状況は、あと2週間で終了する。
新幹線の駅舎やプラットフォームをそのまま使っているのかと思ったが、そういうことではなさそう。
田原町まで行き、福井鉄道に乗り換える。
この駅もえちぜん鉄道と福井鉄道の乗り入れを機会に綺麗になったなあ。
福井駅の駅前延長線は、高岡駅ほど駅舎の中に入るわけでなかった。
もう少し駅舎に駅舎に近づければいいのにと思う(既乗済みの富山駅前延長線や高岡駅延長線は駅舎内に乗り入れるので雪の時も便利だが、福井駅延長線は雪のときは濡れるなあ。
福井駅は恐竜がすごいことになっていた。
この恐竜たちは、動くし、吼える。
恐竜のイラストが、飛び出して見える。
福井駅ビル内の蕎麦屋で晩飯。
このあとサンダーバードで京都駅へ。
山科-京都駅の飛び出し分の運賃を改札口で支払い下車。北陸地方の駅前延長新線の落ち葉拾い旅が終了した。
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