風前のともしびになった夜行列車。
トワイライトエキスプレスの廃止も決まり、また雑誌の特集も増えてきた。
ただそういった特集でもなかなか詳しく紹介されないのが、「私鉄唯一の夜行列車」東武夜行(尾瀬夜行&スノーパル)。
夜行列車の旅が好きで、大概の夜行列車に乗っていてもこの夜行列車は未乗車だった。
未乗車の理由は
① 乗車券だけを買えない。旅行商品としてしか乗車できないので、純粋に夜行列車だけに乗りたくても、バス料金などがパックになってしまい割高。
② 尾瀬(尾瀬夜行)やスキー(スノーパル)目的の列車なので、乗車目的だと浮く可能性大。服装(山行きの恰好やスキーウエアなく普段着で乗車は浮く?)や、接続のバスに乗らないという行為が変?
③ 尾瀬夜行の場合、23 時55 分に発車し、3 時18 分着。3 時55 分ごろまでは仮眠できるらしいが、それでも4 時間弱しか睡眠がとれず、しかも座席はリクライニングが全くしないらしい。
しかし、今回思い立って、尾瀬夜行に乗車してみることにした。
乗車日の週に、仕事帰りに池袋駅の東武トラベルに行って、申し込む。
パンフレットで一番安く尾瀬夜行に乗れる夜行片道プラン6,100円を申し込む。
ちなみに料金を分析すると
浅草~会津高原尾瀬口(乗車券) 2,620 円
浅草~鬼怒川温泉(特急券) 1,440 円
会津高原尾瀬口~沼山峠( バス)2,410 円
合計6,470 円。
これに朝食のおにぎり2 個がつくので、尾瀬まで行くのなら少しお得なのでが、夜行列車だけ乗りたい人には、2,620 円+1,440 円=4,060 円で乗れれば…と思う。
なぜか850円と記載される特急券
東武鉄道浅草駅に到着。
23:30から改札。
浅草駅の上のEKIMISEは22:00で営業終了。
駅の周りはファーストフード店や居酒屋が営業している。コンビニも数件あり。
待合所もあり、時間までここで過ごす。
トイレも2階の改札階にあり。
22:00と早めにつくが、すでに尾瀬夜行の表示が出ていた。
山行きの格好をした人が増えてきた。
23:30改札開始。全面がかなりくたびれた「特急 尾瀬夜行」
6両編成で、6号車は女性専用車。
トイレはHPでは1号車と6号車と記載されていたが、放送では1、3、6号車にあると言っていた。
前のほうは浅草駅名物の「踏み板?」
1号車(先頭車両)
ソフトドリンクの自販機あり。
1号車のトイレ。忘れたが、たしか和式だったような…
3ケタの変わった番号。しかも進行方向左側は窓側が偶数。
切符が奇数だったので、「うわ、通路側かいな」とがっくりしたが、
進行方向右側は奇数が窓側でした。
スリッパと毛布。スリッパは持って帰れる。
なぜかスリッパの色が複数あった。
これが噂の一切リクライニングしない椅子。
浅草では、各列の半分ぐらいが空席。
ところが、途中の北千住、新越谷、春日部で、予想外に、途中乗車の人が多く、春日部出発後は、各列がほとんど埋まっていた。(知り合い二人の列と、一人の列といった感じで、知らない人で窓側と通路側が埋まるというところまではいっていない)
1:00に消灯。ムーンライトながら等と違い、この後は途中駅乗降はない。
かなり消灯で暗くなる感じ。
寝れないかと思っていたが、意外と眠れて、3:50の放送がなって起きた。
まだ真っ暗の会津高原尾瀬口駅。
駅員が2名でて改札を行う。
尾瀬を目指すたくさんの人たち。目の前の茶色の建物はトイレです
おにぎり弁当を受け取る。860円で昼食のきのこ弁当も追加で事前に注文した場合、ここで受け取る。
バスを目指して並ぶ人々。
で、ここでさりげなく離脱。
特に人数チェックなどは行われない。
駅のベンチで本を読んで始発を待つ。
駅員がいたが、何も言われない。そのうち、駅員はいなくなった。
4:20.バスの発車時刻。なお、ほかに同好の士はおらず、ほかの全員バスに乗られた模様。
始発はいづれも5時の後半。1時間半の待ち。
会津鉄道でフリー乗車券を購入したかったが、窓口は8:45から。
下のもう一つの駅舎?。
上の駅舎。ここで過ごした。
ホームに上がると、昨日の尾瀬夜行が、そのまま5:55発の下今市行き普通になるらしい。
それならば、フェリーにありがちな、車内滞在サービスとかあればいいと思うが、あくまでも趣味的過ぎるので需要はないだろう。
5:48発の会津田島行き列車が入ってきた。これから会津鉄道で、大内宿、塔のへつり、会津鶴ヶ城を観光する予定。
ちなみに、おにぎり弁当はこんな感じ。おにぎり2個(梅干し入り)と漬物。右上は筍だったけな?
当初の懸案事項のうち、②の趣味的違和感は、特にあまり気にならず。③の睡眠も意外と眠れた。
冬はスノーパルとして、車内にいられる時間が伸びるので、冬のスノーパルも乗ってみるかなあ。
(何しろ大内宿があまりも人が多かったので、冬の人が少ない時に再訪してみたくなったので)
この後の会津鉄道でのフリー切符を使った観光は、次の記事で。
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