従来は神戸港に真夜中の2時過ぎに着いて、早朝の4時に折り返し出発するというダイヤだったため、車なしでは、非常に乗船することが難しかった「おれんじホープ」。
2012年のダイヤ改正で、神戸行きは23:50着と、あいかわらずその後の足がないと乗船が難しいが、東予行きは、01:10神戸発、東予着8:10と夜行フェリーとしてはいい時間帯を運行することになった。
しかも、この時刻だと、東京で仕事を終えてから、新幹線に乗れば、間に合う時刻。
早速利用してみることにした。
今回は新幹線利用なので、東京駅の八重洲口まで自転車を走らせる。
新幹線出発前。今回は一番後部の座席(座席の後ろの空間に自転車が置ける)を取れなかったので、乗車後、その座席の人に断ってから、自転車を置かせてもらう。
六甲ライナー乗り換えのJR住吉駅には、改札内にコンビニがあったので、夜食などを調達。
乗り換え口には同じ神戸六甲フェリーターミナルからでる「フェリーさんふらわあ」の広告と
「阪九フェリー」の広告があるが、「オレンジフェリー」の広告は見当たらない。
六甲ライナー「アイランド北口駅」到着。ここからフェリー乗り場までは
グーグルマップによると、1.9キロで徒歩だと23分。バスはなく、駅前にタクシーも見受けられない。今回は自転車があるので、輪行袋からだして組み立てる。
地図右上が四国開発フェリー(オレンジフェリー)乗り場
駅下のフェリー連絡バス乗り場の前の道をまっすぐ行く。
途中の道は、車も人もほぼ通らない工業地帯のただ広い道。
ここを徒歩で歩くのは気が滅入るなあ。
自転車だと10分ちょいで、フェリー乗り場一帯にたどり着いた。
プレハブの建物が切符売り場兼待合室。
雰囲気は依然乗ったマルエーフェリーの「飛龍21」の東京の待合室に近い。
→マルエーフェリー「飛龍21」乗船記録
こじんまりした切符売り場に職員さんが一人。
トイレやソフトドリンクの自販機がある。
ちなみにこの日の徒歩客(自転車も含む)は一人。
トラックの方はここで切符を買わないのか、他に来た方は一人だった。
おれんじホープが入ってきた。
24:45ごろの入船と案内され、今しばらく待合室で待機。
時間になると、車で船内のエレベーターのところまで連れて行ってくれる。
そのエレベータから。
事前にインターネットで調べてもおれんじホープの船内写真は少なく情報不足気味だったので、今回は多めに写真をアップ。
B寝台。鍵はかからないが、扉のある個室仕様。
浴衣とスリッパつき。
テーブルにはそこそこ荷物が置ける
扉とコートかけ
オレンジフェリーのロゴ入り毛布
他のフェリーでは、通路の手摺りにタオルがかかる光景をよく見かけるが、室内にタオルかけがあって、これは便利。
自転車は通路に区画内の通路におく。
トラックの方の寝台と分けているようで、この区画に他の乗客はいなかった。
お風呂。
右奥はサウナと水風呂。
お風呂は確かいつでも入れたと思う。(特に営業時間の案内は無かった)
お風呂の洗面所が意外にお洒落。
女性用のお風呂は、女性客がいないようで閉鎖されていた。
トイレもきれい。
通路。
この両側に客室がある。
奥があがってきたエレベータ。
左は桟敷席なのだが、料金設定が無く、封鎖されている。
使うことがあるのだろうか?
右は椅子席。
神戸行きの場合にテレビを見たりして使われるのだろうが、夜行便では誰も座っていない。
案内所。
案内所前。丸いテーブルは船内図がはってある。
テーブルの上の船内図。
左上(緑)が椅子席
左下(黄土色)が使われていない2等室(桟敷)
上がレストラン。レストラン横のグレーの区画はたぶん従業員のかたの食堂なんだろうなあ。
下の青が男性用お風呂とトイレと洗面所
赤が当日は閉鎖されていた女性用お風呂
右の緑は10室づつ区分けされたB寝台
先頭の赤い部屋はB寝台以外で唯一設定のある特別室
食堂は神戸出港(0:10)の20分後まで営業。12:45分に乗船するので
実質は1時間程度の営業。
ビールやソフトドリンクやカップラーメンの自販機が並ぶ
食券を購入し、中の人に渡す。
手前にはおかずがラップにかけられて並ぶ。定食類は食券を渡すと作ってくれる
この日の夜の食堂利用は2名のみ。作られたおかずは従業員の方の夜食になるんだろうなあ。
カツ玉子とじをつまみに缶ビール
アルコールは01:30で販売中止なので、寝酒の購入はお早めに。
翌朝も、朝食を利用。
ボリュームいっぱい。コーヒーがつくのが個人的にはうれしい。
食堂利用者は少ないと思うが、一般客用の暖かい食事を供給してくれるのはうれしい。
朝はテレビがついていて、見ている人もいた。
残念ながら朝から雨。
四国全体が雨。サイクリングはあきらめざるを得ない。
下船時になるとこのエレベータに乗って車両甲板に。
また車で外まで送ってくれる。
一般客で徒歩客は1名のみだったが、きちっと対応してもらえるので、心地よかった。
東予港
桜が咲いている
自転車で多喜浜駅まで。歩くとたしか30分ぐらいかかるが、自転車なので10分強。
しまなみ海道が近いせいか、輪行についての注意書きが駅にはってあった。
そのあとは、爆弾低気圧で大雨の愛媛県を逃れ、東へ18切符で進むが、それはまた別の記事で。
夜行フェリー乗船記録 索引
https://ferryrail.com/archives/66910605.html
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