2003年の日本経済新聞の「サイクリングロードランキング」で第1位に選ばれたこともある「メイプル耶馬サイクリングロード」。
大分交通耶馬渓線(中津 – 守実温泉間)36.11km全線の線路跡を整備してサイクリングロードにしたため、自転車好き&鉄道好きとしてはぜひ走ってみたいサイクリングロードのひとつだった。
しかし、「平成24年7月3日・14日の豪雨災害により、「メイプル耶馬サイクリングロード」が、甚大な損傷を受け、当面、サイクリングが不可能な状況になった」(中津市のホームページより)とのことで残念に思っていた。
豪雨より1年たって、現状がどうなっているか、ネットで調べてみても、いまいちはっきりしない。
部分的には平成25年5月より復旧予定ですが、全線復旧完了は平成26年3月の予定です。
という記載を見つけたが、部分的というのがどこからどこまでなのか、そもそも走行可能なのかはっきりしない。
なので、思い切って自転車を輪行して行ってみることにした。
中津駅に降り立ち、駅前のバス乗り場で守実温泉行きのバスを待つ。
バスの切符売場で確認したところ、輪行OKだった。
北海道に続き、2回目の路線バスでの輪行。
事前にバス乗車券を購入。
バス停にあった時刻表。1時間に1本程度のバス。乗車時間は1時間。
ちなみに、時刻表の上に掲げてあった「やすらぎの郷やまくに」(守実温泉)の「日帰りセット券」むちゃくちゃ安くない?
バス片道1300円なのに、往復のバス代と昼飯と入浴料込みで2000円。
これなら、行きにサイクリングして、温泉で汗流して、昼飯食べて、帰りバスで輪行すれば、(片道のバス代を無駄にしても)温泉と食事が700円で取れることになる。
次回やってみようかなあ。
(あとで書くように、今回のサイクリングはかなり不完全燃焼だったので)
バスがやってくる。
迷惑にならないよう最後部に行き、輪行自転車を置く。バスのお客さんは、数名。
バスの車窓からは、サイクリングロード(昔の鉄道跡)らしきものが、幾度となくあらわれる。
途切れた鉄橋も。
バスが終点に着き、いよいよサイクリング開始。
バスの終点は広い駐車場。商工会館が建っている。ここが守実温泉駅あとらしい。
そこから数分の「コアやまくに」からサイクリングロード(廃線跡)がはじまるとのことで、移動。
図書館や役所などが入る施設で、喫茶スペースらしきものもある。
サイクリングロードの地図でもないかと探したが、無かった。
すぐ近くの道路から分離するサイクリングロード入り口
表示板もある。わかりにくいが、「10.5キロメートル」なのは、耶馬溪サイクリングターミナルまでであって、サイクリングロード終点「中津駅」までの距離ではない。
いかにも廃線跡らしきサイクリングロード。
なかなかいい雰囲気。
山際を抜けると、田んぼの真ん中をサイクリングロード(廃線跡)が貫く。
そして白地駅跡。この駅跡は駅舎を個人の方が住居としてそのまま使っているそうです。
これは復刻の駅名標。
そのあと、残念ながら通行禁止区間が発生。
指示通り、迂回する。
迂回路を走ると、サイクリングロードの案内板が出てくるが、
残念ながら通行止めでサイクリングロードに復帰できない。
もう少し走り、この区間で右折。
サイクリングロード(廃線跡)に復帰。
復帰地点の反対側(守実温泉方向)。こちらにも迂回指示の看板が出ている。
トンネルやら
切り通し区間もあり、走っていても楽しめる
この鉄橋もサイクリングロードだが、残念ながら台風被害で寸断されている。
再度迂回する。
鉄橋反対側。こちらにも通行禁止の柵がある。
またサイクリングロード(廃線跡)に復帰。
ホームと駅名標と駅舎らしきものが見えてきた。
下郷駅跡にたつ駅舎もどきと復刻駅名標。
駅名標の耶鉄柿坂駅はあっているけど、反対側はなぜか終着駅の守実温泉駅になっている。
再度トンネルをくぐったりする。
このサイクリングロードの中心施設「耶馬溪サイクリングターミナル」。
「青の洞門」から、「コアやまくに」のちょうど中間地点にある。
レンタサイクルを借りられ、宿泊も可能な施設なのだが、
サイクリングロード復旧まで全館休館中。
欲しかったサイクリングロードマップも本来はここで貰えるもよう。
コアやまぐに~サイクリングターミナルが10.5キロ
サイクリングターミナル~青の洞門が10キロ
青の洞門~JR中津駅前が15キロ
以上、35.5キロがサイクリングターミナル全体。
(ただし、後半15キロは、正直サイクリングロードとしては?ではあるが)
「第三山国川鉄橋」は残っていなくて、記念碑が残る。
この間隔が、開業時のレール幅(762㎜)。
1929年(昭和4年)8月24日に762mmから1,067mmに改軌したそうな。
また流された鉄橋に出くわす。
復旧工事中で、この完成(2014年3月)で、サイクリングロード完全復旧なのだろう。
復旧工事中の橋を渡れず、道路を迂回中に、このあたりの地点で道を間違える。
この辺を通り、どんどん登っていく道で、本当に鉄道廃線跡かと疑問に思い出し、気付いた。
なんかこの辺まで上ってきてしまった。
再度戻ってサイクリングロード(廃線跡)を探す。
ようやく見つける
この地点(青い丸)でサイクリングロードに復帰。
なお、間違えた地点は(2)と書かれた交差点で、川口原商店の方の道へ行ってしまった。
再度、ホームらしき跡が残る場所にたどり着く。
平田駅跡に建つ休憩所(と便所)
ちなみに、この復刻駅名標の隣駅の表示は、実際とは違っている。
ここで、休憩を取り、再度走り出す。
ここがサイクリングロード。こんな川のそばを鉄道が走っていたのかなあ?と疑問に思っていると
どう考えても、この曲線は鉄道廃線跡ではないわなあ。たぶん本当の廃線跡は、この上の道路側なのだろう。
この看板見て、青の洞門も工事中と知る。
本来は、こういったこの地域の一大観光スポットだが、
残念ながら、工事中で行けない。
レストハウスで昼食を取るが、
閑古鳥がないていた。(ほとんどお客さんがいなかった)
なお、このあたりで、ようやくコンビニや食事にありつける店が発生する。
それまでのサイクリングロード沿いにはコンビニや飲食店は見当たらなかった。
青の洞門の反対側(中津駅側)も工事のため封鎖中。
レトロな橋をかわりに眺め再度走り出す。
なお、ここからのサイクリングロードは、ほぼ道路の歩道部分を無理やりサイクリングロードといっているような感じで、走りづらいし、廃線跡っぽくもないし、フラストレーションがたまる道のり。
これ、サイクリングロード?
しかも途中でまた、道を間違える。
いまいち、看板がはっきりしないところがある。左手の赤い橋が本来のサイクリングロード。
でも、その赤い橋の下の道を気づかずに走っていた。
この区間も、道を間違えたため未踏破。
これが、赤い橋。
でも、この後、やっぱり道路の歩道部分としか思えないサイクリングロードになる。
交差点のたびに、歩道(サイクリングロード)と交差する道路で段差が発生する。
むしろ横の道路を走ったほうが走りやすい。
この区間は、いかにも廃線跡っぽいが
再度、歩道がサイクリングロードの区間になる。
中津駅近辺のサイクリングロード。この歩道です。
結局、守実~青の洞門の20.5キロが本来のサイクリングロードで、青の洞門~中津駅の15キロは、サイクリングロードというのには無理があるのでは。
守実~青の洞門の20.5キロ自体は、魅力的なサイクリングコースだが、残念ながら、迂回区間が現状では多くて、走っていて、不完全燃焼な気分になった。
平成26年に完全復旧したら、再度、守実~青の洞門の20.5キロは再訪したいと思う。
次回は、バスで中津駅から青の洞門まで輪行して、青の洞門~守実まで走行し、またバスで輪行して、今度は日田まで抜けようかなあ。
(おまけ)
中津駅近くに、大分交通の電車を保存した旅館(と食堂)があるので、サイクリング後、すこし休憩してから、行って見る。「ビジネス民宿・SLレストラン 汽車ポッポ」で検索検索。
駅(正確に言うと、休憩したマクドナルド)からはこんな感じの道のり。
泊まらなくても、ランチもやっているようで、時間が合えば中に入ろうかとも思っていたが、時間があわず、回りから見学して、中津駅に戻りました。
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