万字線の廃線跡を自転車でたどり、万字炭山駅の旧駅舎消失にがっかりしながら、午前10時40分に上志文駅で万字線廃線跡たどりが終了した。
万字線廃線跡
次に幌内線の廃線跡も訪ねる予定だが、夕方の小樽発のフェリーで帰らなければいけない。
廃線跡をトロッコで乗車できる「三笠トロッコ鉄道」や、鉄道車両や鉄道資料が多数展示されている「三笠鉄道村」で、時間を取りたいので、全線をたどるのは、時間的に無理。
万字線は、全駅跡をたどったが、幌内線はポイントを絞ることにする。
事前の情報では
幾春別駅…痕跡薄く、碑が残るのみらしい。
弥生駅…情報少ないが、あまり痕跡ない模様
唐松駅…駅舎が残り、幌内線で一番いい保存状況らしい。
幌内駅…駅舎などは残らないが、三笠鉄道村の主要地。
三笠駅…三笠鉄道村の一部。駅舎は廃線後に建て直した復元
萱野駅…駅舎残る?唐松駅よりは状態良くない?
栄町駅…記念碑のみ?
というかんじだった。
そこで、三笠駅と幌内駅跡地を訪問し、および三笠トロッコ鉄道に乗車し、他に時間があれば、駅舎が一番きれいな状態で残っているらしい唐松駅にも行くというプランにした。
上志文駅から三笠鉄道村まで自転車ナビによると14.8キロ。自転車で走り出す。
北上して、途中で東行きになる地点で、ふと気付く。
「あれ、この地点、萱野駅跡に近いかも?」
地図で検索すると、この経路上の交差点近くに萱野駅があったらしい。
予定変更して、萱野駅跡も訪れてみることにした。
看板があり、「旧萱野駅」の表示よりも大きく「ライダーハウス」の表示。
お、いい感じの駅舎が残っていた。
ホームや駅名標は、復元かな?
駅舎右側には、バーベキューコンロも置いてあった。
駅舎内には、宿泊者の荷物が置いてあった。
宿泊場所の駅舎内。ちょっと狭そう。
1000円だそうだ。坂梨さんはいずこに?駅前の住宅の人かなあ。
駅舎内には、当時の行先方向版(サボ)や駅名標が残る。
よく盗まれないなあ、と少し心配。
駅名の方が消えていて残念。13600円はどこだろう?東京かな?
廃止後放置されていたのを、2001年に再生(整備)した模様。
思いのほか、いい感じで駅が残っていた。
当初、立ち寄らない予定だったので、もうけものの気分になった。
前日は、岩見沢のスーパー銭湯(岩見沢ゆらら)で仮眠を取ったが、
せっかくの廃線跡訪問、廃線駅舎で宿泊でも良かったかも。
その後、当初予定通り、三笠駅を目指す。
万字線は、駅舎は良く残っているが、線路跡はいまいちはっきりしないところが多かった。
一方、幌内線は、このように、線路跡も良くわかる。(萱野-三笠間)
遠くに三笠駅の保存車両が見えてきた。
三笠駅舎(復元)
三笠駅開設当時の駅名「幌内太」の駅名標がかかる
特急列車の長い編成が保存されている。
冬場はきちんとビニールシートで覆われて保存しているらしく、比較的保存状態は良好。
他にも、こんな車両も保存されている。
駅舎内は鉄道グッズ売場と、トロッコ鉄道の受付、あと鉄道模型のパノラマもあった。
トロッコ鉄道乗車は後回しにして、とりあえず幌内駅まで自転車で廃線跡をたどってみる。
残念ながら三笠駅から道路1本分の線路は途切れていて、道路を渡ったところに、トロッコ線路の終端がある。
これが三笠駅からつながっていれば、国鉄時代の支線がまるまる残る(乗車できる)ことになったのだが。
三笠駅で受け付けるのは、自分でトロッコを運転するひと用。
三笠側を出発して、幌内駅手前で折り返す。
幌内駅で受け付けるのは、トロッコの乗客として、スタッフが運転するトロッコに乗車するひと用。
幌内側を出発して、三笠のこの地点で折り返して、幌内にもどる。
ということを後で知った。
自走の場合は、幌内駅手前のことあたりで折り返す。
いや~。楽しそう。
途中の線路が残っている(現在、この線路上をトロッコが走る)
なぜ、残したかは不明。もともとトロッコの復活運転計画があって残したのかなあ。
それにしては、廃線(1987年)からトロッコ列車開始(2010年)まで間が空きすぎているが。
ホームの跡が残る。幌内住吉駅の跡かなあ。
窓がベニヤで打ち付けられた炭鉱住宅が、沿線から見えた。
幌内駅跡に広がる三笠鉄道村の保存車両が見えてきた。
SLが走り出す。SLの側面の文字はなくせばいいのにと個人的には思う。
こちらが、幌内側のスタッフ運転+解放感たっぷりのトロッコ2両の三笠トロッコ鉄道。
とりあえず館内を見学。北海道の廃線関係のサボや駅名標が多数展示されている。
模型も広がる
運転できる。
こちらはプラレールタウン。
車両を使った食堂。残念ながら満席のため断念。
展示車両見学。
駐車場側にも展示車両(放置車両?)がある。
まずはSL線乗車。
いよいよトロッコ乗車
帰りは、後方から押す形のため、最前面(行きは一番後ろ)は、最高の見晴らしの模様。
途中の炭鉱住宅
こういった保存鉄道の場合、踏切がネックになるが、この保存鉄道は踏切部分が何か所もある。
地元の方が踏切部分横断中。鉄道のほうが一時停止して、歩行者を通す(笑)
幌内駅跡の鉄道村が見えてきた。
乗車しての感想は、思った以上に楽しい。
自分が生まれた直後に旅客営業廃止した国鉄線に、ほぼほぼ、そのまま乗車できる(2.7キロ中、2.5キロ乗車できる)というのは、よくぞ線路を残してくれた上に、トロッコは知らせてくれたという思い。
今度は、ぜひ家族で、三笠側から、自分たちで運転してみたいと思った。
時間があるので、唐松駅を目指す。
途中、炭鉱あとを見かける。
廃校になった学校が悲しい。
唐松駅。
線路がないことを除けば、現役の駅舎と言われても違和感がない。
ここで時間切れ。
自転車を折りたたみ輪行準備。駅前で自転車をたたんでいるので、列車輪行と思いきや
朝と同様、北海道中央バスさんに載せます。
三笠トロッコ鉄道は、ぜひ再訪して、自走してみたいなあ。
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