台湾 TR-PASS 夜行列車 旧型客車の旅【夜行列車編】

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1974年12月の台湾の時刻表の1ぺージ。
西部幹線に8本の夜行列車が走っている。(1本は週末運転)
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それが2001年には、4本(うち2本は週末運転)に減っている。

そして、2010年年末に1本減り、とうとう西部幹線を走る夜行列車は1本のみに(金~日運転)。
台湾高鉄が最速1時間30分で、台北と高雄(左營)を結んでいる中、同じ区間を走る夜行列車は、いつなくなっても不思議でない。

一方、東部幹線は、上下1本の夜行列車が、毎日運転されているが、台東発の夜行列車は、台東を夜出ると、台北に朝ついたあと、そのまま西部幹線を走り、高雄まで行くという、面白い経路を行く。
(九州にたとえると、宮崎をでた急行日南が、博多に朝ついたあと、そのまま鹿児島本線を走り、鹿児島まで行ってしまうという感じかなあ)

なかなか興味深いので、学生時代さながら、2泊3日の台湾旅行では、2泊ともホテルに泊まらず、夜行列車の座席で夜を明かすことにした。

1日目。夕方、台鉄新左營駅でTR-PASS購入とともに、その日の高雄→台北の夜行の切符(TR-PASS座位券)を無事確保する。
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高雄駅2Fにはセブンイレブンが遅くまで(確か23時?)あいている。
また中2Fにはマクドナルドもありこちらも遅くまであいている。
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2F改札前には、椅子があり、夜行待ちの人や、そうでない人も座っていた。
この写真以外にも、椅子が、長椅子やTVの前の椅子等、そこそこたくさんありました。
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23時を過ぎると、改札にも案内が表示され、駅構内に入る。
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プラットホーム(月台)1より発車する
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入線時は、別の機関車にひかれてくる
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最後尾。牽引する機関車がつくまでは、車内の電気は消えている。
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乗客は若い人が多い。「ムーンライトながら」的な客層
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土曜日発は、ほぼ満席だった。
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ちなみに
①ずっとこの明るさのまま(減光しない)
②やたら停まる(時刻表で数えると40駅に停まる)ので発車・停車の衝撃も多い
③車内放送を、夜中でも、普通に放送する(音を小さくしたり、夜間帯を省略したりは、しない)
④この日は、後ろの席の子供が、喋っていて、うるさかった。(誰も注意しないので、特にマナー違反ではないのか?)
⑤列車内でお酒をのむ習慣がないらしく(実際、誰も飲んでいなかった)、いつもの「列車での就寝前の寝酒」を遠慮した

以上の理由で、ほとんど眠れなかった。

びっくりしたのは、夜中の1時半か2時ごろ、弁当の車内販売が乗り込んできて、弁当を売り出したこと。
しかも買っている人がいて、(斜め前のおじさん)真夜中に弁当を食べだしたこと。(胃に悪いよ…)
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結局、七堵駅では寝不足の頭で到着した。

日曜日に七堵駅着で、そのまま駅の切符売場に向かい、その日の台東発台北行きの夜行列車の切符を申し込む。
ところが、狙っていた商務車(グリーン席)どころか一般席も満席とのこと。
気を取り直し、台北発の台東行きの夜行列車の切符も調べてもらうが、こちらも商務車・一般席とも「NO SEAT(席がない)」といわれてしまう。
結局、東部幹線夜行はあきらめ、2日連続で西部幹線夜行に乗ることにする
(こちらは、そのあと、台東駅で申し込むと、区間が分割になったが、切符を確保できた)
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2日連続の高雄駅の夜のプラットホーム
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入線風景。デジャブでもなく、単なる2日レンチャン。
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この日も、若い人が多かった。
ちなみに、隣の席は、比較的若い女性が乗ってきた。そうか日本みたいに女性専用席がないのか。
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最後部は、ご覧の通り、展望車状態。

結局、この日は、前日の寝不足のため、爆睡状態。
発車後すぐに眠りについて、途中1回目覚めたのみ。
降りるはずの樹林駅に着いたのも気付かず乗り過ごし、(樹林駅で降りると、前日の台東発台北経由高雄行きの東部幹線夜行くずれに乗り換えられ、しかも平日のみ2往復の林口線にも乗れるので、降りる予定だった)目覚めたのは、人が大量におりてごそごそした台北だった。

両日とも満席に近く(どちらも指定は通路側だった)、雰囲気は、夏休み中のムーンライトながらといった感じ。気軽で安い移動手段として、当面は存続するのではなかろうか…

次はぜひ、東部幹線夜行を、台東から高雄まで乗りとおしてみたい。
(発券時、駅員にぜったい胡散臭い顔をされるだろうけど


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